2014年4月13日日曜日

Ondes Martenot

昨日行って来た キネマワークショップの関連イベント

「映画と音楽の時間/楽器オンドマルトノ」

黄金町にある『 高架下スタジオSite-A ギャラリー』という場所で行われました。
少し前までは赤線通りだった場所です。

トークゲスト:音楽家 の 一ノ瀬トニカ さん
演奏:岡田千香子さん(歌唱)長谷綾子さん (オンドマルトノ)

始まりは このイベントの企画者 吉本直聞さん(インディペンデント映画監督)と一ノ瀬トニカさんの対談。
内容は、ピーターイェーツ監督/スティーブマックイーン出演の『ブリット』のカーチェイスシーンをプロジェクターで観覧し、それをネタに音、描写、セリフ について等を考えて行くというもの。
街中を ノースタントでフィルム長回しでセリフ、音楽無しというシーンが永遠続くんだけど、
こういう 描写と音だけを大事にシンプルに撮影していくスタイルって 後の短編フィルムの基礎/基盤になってるよね。
ただ、ふと思ったのが このシーン、 カーチェイスしてる2台の車以外 に人も他の車もいないんだよね笑 それもシンプルな狙いだったのかな?笑 
あとは、ジャズバーの演奏シーンから次のシーンでセリフを発するまでの時間とか。
他にはアンドレイ タルコフスキー監督の『サクリファイス』も題材に出して音と描写についてトークを進行していきました。

正直、タコルフスキーの映画とか観た事ないし 『サクリファイス』と言われてパッと思い浮かぶのは 所有のマイケルナイマンの有名な曲が『サクリファイス』だったってだけで。。
この曲は好きです。

で、対談が終わると いよいよ待ちに待ってた演奏!


演奏曲は一ノ瀬トニカさん作曲の『プラーナ』。。でいいんだっけ?
サンスクリット語のテキストで歌うんだけど、プロジェクターに日本語訳を映してくれました。

しかしながら、完全にマルトノモードな頭で来てしまってるので せっかく用意していただいたテキストに目を配る余裕もなく、マルトノをどのように演奏されてるのか、どんなシステムで音が出力されてるのか、そっちばかりに気がいってしまいました。

しょうがないよね。。


このイベントにて、自分の所有する Ondes Martenot(オンド・マルトノ)を元に製作された Analogue Systems社The French Connectionとの違い等が色々わかりました。

Ondes Martenotは アナログ電子楽器なので単音しか出ませんが、4種類の各スピーカーから違う音色を出す事で退屈しない素晴らしいサウンドを出力します。


因にスピーカーの事をDiffuseur(ディフューザー)と呼びます。

4種類のスピーカーには個々のキャラクターがあります。
(以下wikiより抜粋)





D1 (英名プリンシパル principal 、仏名プランシパル principal)
最も主要なスピーカー。特別なエフェクトはかからず、通常のスピーカーと同様の役割を持つ。
D2 (英名レゾナンス resonance 、仏名レゾナンス résonance)
複数の太い金属バネによる残響を伴うスピーカー。D4パルムよりも固くて金属的な残響が特徴。矩形波(C)や鋸形波(N)などの固い音色と良く響き合う。D1プランシパルと同じ筐体の中にこのD2の機能も備わっている。このD1・D2スピーカーの裏蓋を開けると、金属バネの張り具合を調節する大きなネジがついており、電気的ではなく機械的に残響の具合を調節可能である。
D3 (英名メタリック metallic 、仏名メタリック métallique)
銅鑼ゴングあるいはタムタム)を吊るして電極を通したスピーカーで、その銅鑼の持つ金属的で不規則な倍音を共鳴させるスピーカー。鋸形波(N)やホワイトノイズ(S)と良く響き合う他、正弦波(O)でもグリッサンドを用いることによって銅鑼の倍音が共鳴する。
D4 (英名パルム palm 、仏名パルム palme)
棕櫚の葉を象った弦楽器状のスピーカー。ギターのような胴に表裏12本ずつ合計24本の弦が張ってあり、この弦に電極を通して振動させ、本体で共鳴させることによって、D2レゾナンスとは質感の異なる柔らかな残響を生み出す。D2レゾナンスが矩形波(G)や鋸形波(N)と良く響き合うのに対し、このパルムは正弦波(O)と良く響き合う。弦は通常平均律に調弦されているが、トリスタン・ミュライユの「ガラスの虎」など一部ではこの調弦を変える指定を持つ作品もある。

昨日のセッティングではD2(レゾナンス)はセットされてなく、画像右から 高い位置にD4(パルム)その下にD1(プリンシパル)そのとなりにもパルム(Ondes Martenot製)、次にD3(メタリック)一番奥にはメタリック小?のようなセッティングでした。

高い位置にセットされたパルムは浅草電子楽器製作所で造られたもので表面にタモ材の単板、側面にウォルナット、根元の部分?に黒檀を使用してるそうです。
裏表12本づつ張られた弦を調整できるペグのようなモノもある。







次にセットされたパルムはOndes Martenotのオリジナルらしい。

となりのD3(メタリック)もOndes Martenotオリジナルで中にはドラがしこまれていて
 ドラをスピーカーから出る音の振動で振るわせてる感じかな。

一番奥のメタリック小?みたいな感じ?にはFostexの小さいスピーカーで小さいドラを振るわせてる感じ。






で、このデフューザーの出力の抜き差し(D1だけとかD1とD3だけ鳴らす)や各デフューザーの音量調整がOndes Martenot本体側で出来てしまう!
マルトノ本体が指揮者で、バンドメンバー(演奏者)がデフューザーみたいな。
メタリックがベーシストでパルムがギタリストみたいな感じだろうか。
単音楽器でも同時にキャラクターの違う音色を同時に操れるからアンサンブル的に退屈しない演奏が聴けるわけですね。

右下の丸い4つのボタンでD1/D2/D3/D4とデフューザーの選択。その上のフェーダーで各デフューザーの音量調整。その横に縦に並んでる丸いボタンはテルミンのような近づいたり離れたりした時の様な効果を操作出来るらしい。画像を拡大すると見えますが+/−の表示のボタンがオクターブ調整。となりの四角いボタンは『トッシュ』という呼び名で、これをボリュームペダルのように 押した時に音が出力され話すと音が静止していくという一番メインの部分。左側のフェーダーと丸いボタンで細かい音色の設定が出来る。左側のボタン群で音色を決定して、右側のボタン群でリアルタイムでライブ的に操作するような感じだろうか。








。。。なんか、続きを書こうとしたら画像がアップ出来なくなっちゃったので。。
続きはまた近日中に〜。。Bloggerって画像の枚数規制あるの??





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